ウェブページ

« 第66回「奥の細道」羽黒山全国俳句大会 | メイン

秋の吟行会・俳句大会

Dscn4946

秋晴れに恵まれた11月4日(月)、恒例の羽黒芸術文化祭参加「羽黒吟社秋の吟行会・俳句大会」が開催されました。

今回は吟社会員9名に加え、山形から3名、酒田から3名の参加を頂き、総勢15名といつもより少し賑やかな会となりました。

始めに全員で重要文化財の「黄金堂」を訪ね、副住職さんおふたりの導きで「幸せ3年詣り」を行いました。黄金堂に入ったのが初めてという参加者も多く、羽黒修験独特の祈り、ありがたい仏像群、辰年にちなんだ珍しいお参りなど、魅力満載のお参りとなりました。副住職さんたちのお話に花が咲き、ここだけで吟行を終えた方もいらっしゃったようです。

  爽涼や阿吽の対峙仁王像 (富五郎)

  護摩木にも隈なく秋日黄金堂 (彰)

黄金堂のお参りの後は、その周辺での自由散策ということにしました。ほぼ100メートルほどの範囲に、「自坊小路」「馬走り小路」「的場小路」など由緒ある小路や、正善院、峰の薬師や福王子稲荷などの寺社、図司呂丸宅跡、旧羽黒第一小学校などがある上、裏小路にはそれぞれの冬支度をされている人たちの生活の様子も見られて、句材には事欠かなかったようです。

  路地裏の落葉日当たる方へ掃く (量光)

  冬支度ゆっくり進む裏小路 (彰)

吟行後には手向地域活動センターに戻って、多聞館で用意したお弁当を頂きましたが、ここにも「きのこご飯」という季語を仕込んでありました。

午後からは全員が吟行句五句を投句しての俳句大会です。

選者は「椅子」主催の三井量光先生と「「いではの会」主催の石井野洲子先生です。

それぞれ、特選二句、秀逸二句を選んでいただきました。

【三井量光先生選】

(特選) 手向路は神様日和小鳥来る (美恵)

     箒木を染めむ呂丸の屋敷跡 (正宏)

(秀逸) 干柿の食べ頃となる陽射かな (春子)

     秋寒や法話あちこちききもらす (廣)

【石井野洲子先生選】

 (特選) 手向路は神様日和小鳥来る (美恵)

     由来記に最澄の御名貴船菊 (正宏)

(秀逸) 秋蝶と連れ立ち月山遙拝す (量光)

     赤とんぼ微笑んでゐる地蔵尊 (春子)

次回吟行会は来春(6月を予定)です。

     

 

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。